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ネット作家・宵トマトの多彩な世界をご紹介します


by rhizome_1
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空の饗宴(5)

その日の夕方、ぼくは病院で、祖母のベッドの傍らにいた。
ぼくの両親は、ぼくが幼稚園に行くようになる前に、交通事故でふたり同時に逝ってしまった。
それ以来、ぼくは祖母と二人暮しだった。
だが、昨晩、祖母は脳血栓で倒れ、それ以来意識が戻らない。
病院は完全看護ではなく、18時から翌朝6時までの間、ぼくは祖母の病室に寝泊りすることになった。
医師の説明によると、意識は近いうちに回復するが、右脳に血栓があり、左半身に運動障害は残る可能性があるという。
ぼくは悲嘆に暮れていた。
これから先、どうなっちまうんだろう。不安で、不安で、たまらなかった。
看護婦さんが点滴の調子の確認に来てくれた。「なにかあったら、ナースコールのボタンを押してくださいね。ナースステーションにつめてますから。」
夕暮れてゆく窓越しに見える景色を見ながら、祖母のことや学校のことをぼんやりと考えていた。
相談できる人が欲しかった。だが、自分の周りにそんな人はいなかった。
祖母には、ぼくの母以外に、ふたりの子供がいた。ぼくにとって、叔父さんと叔母さんにあたる人だが、祖母が入院したことを連絡したけれども、なしの礫である。
母方の祖父は、大東亜戦争の際に、東南アジアで戦死している。祖母は、三人の子供を育てたわけだが、子育てで精一杯であり、先祖代々の家以外の財産というものは皆無だった。祖母は、苦境に陥ると、山林を切り売りして、なんとか子供の養育費を捻出した。
叔父さんも叔母さんも、遺産分けがないのに、老後の介護だけをするのは馬鹿馬鹿しいと主張した。なんという子供たちだろう。祖母がどんな想いで、子供たちを育ててきたのか、なにひとつわかっちゃいない。ここにあるのは、欲だ。欲。欲にまみれた世界。
太陽が堕ちてゆく。静寂が包んでゆく。祖母の息を聴き取りながら、生きてゆくことの不安について考えた。生命は、幾多の偶然に支えられた不安定なものだ。これに対し、無生物は、あるかに安定した存在といえる。だが、偶然に支えられた不安定なものだからこそ、生命はかけがえのないものではないだろうか。
不意に涙が流れてきた。声にならない声で、祖母の名を呼ぶ。
明日は晴れるだろうか。祖母は、目を覚ましてくれるだろうか。
こんな不安定な心のまま、学校にいっても、なにも記憶に残らないだろう。しばらく休もう。これからの人生は、自分自身の判断で、しっかりやってゆくしかないんだから。
# by rhizome_1 | 2004-08-07 07:29 | 創作

空の饗宴(4)

「薔薇十字団から発して、黄金の暁会に流れ込んだ霊統は、愛を志向し、利他をモットーとする<白魔術>と、憎悪を志向し、利己をモットーとする<黒魔術>に分かれていた。<白魔術>は、<自然魔術>とも呼ばれ、この世界とのシンフォニーを奏でることによって、この世界の持っている内発的な力を発現させ、人々を救済しようとする<光>の霊統なの。これに対し、<黒魔術>は、人間の持っている憎悪や妬みを吸収し、その力でこの世界を蹂躙しようとする<闇>の霊統なの。<黒魔術師>と呼ばれる人は、この世界との断絶感を抱き、この世界と敵対している。つまり、この世界に対して倒錯者なの。従来の<黒魔術師>は、あくまでもエゴイストで、自我の肥大のために、世界に対し反抗的な態度を取ったけれども、世界の破壊を望んだわけではなかった。というのは、魔術師といえども、この世界の子供であり、この世界とは無縁に生きられないから。しかし、20世紀になって<黒魔術>の霊統から出現した<くらやみ男爵>は、どうやらこの世界の消滅を志向しているらしい。世界を闇のなかに沈めるためには、最終的に自己破壊も辞さず、と考えているらしい。」
sionの語る話は、衝撃的で、もしそれが本当ならぼくたちも無縁ではない問題だということになる。
「<くらやみ男爵>は、まず手始めに<白魔術師>狩りや、<能力者>狩りを行っている。<能力者>とは、超能力者のことで、テレパシーや念動力などの能力を持つ者のことをいう。<能力者>は、まだ自分の能力に覚醒しているだけで、<光>と<闇>の戦いに組み込まれていないものが多い。しかし、能力のあるものは、若いうちに摘んでおけ、というのが<くらやみ男爵>の主義らしい。すでに何千人もの<白魔術師>や<能力者>が殺されている。あの魔人も、多分自分を狙って、<くらやみ男爵>が放った遣い魔だ。もしも、この世界から<光>の勢力が消滅したら、次は一般人の番だ。<くらやみ男爵>が奉ずるのは、闇のなかの虚無だ。そこには、一切の生命が存在しない。人間のみならず、ありとあらゆる生物が、<くらやみ男爵>がその神たる悪魔に捧げるための供物として犠牲になるのだ。」
そんなわけのわからない怪人と、この少女は対峙しようとしているのか。
「で、sionに勝算はあるのか。」
「さぁな。勝算がないからといって、止めるわけにもいかんだろう。」いつしかsionの言葉は、あの戦いの際の武人の言葉に戻っている。どうやら戦いを意識すると、自然と人格が変わるようだ。
「残念なことに、<白魔術師>には個人主義者が多い。自身が権力と化すことを恐れるために、組織を作らないものが多い。つまり、ひとりでいるところを狙われることが多いということだ。さらに<自然魔術>というのは、攻撃的な敵の対処には向いているとは言い難い。<自然魔術>の多くは、ロングスパンで、じわりじわりと効いてくるというものがほとんどだからな。こんなものでは、極悪非道な敵に対し、守りの役にも立たない。いまのところ、<白魔術>の側は、圧倒的な劣勢にあるといえる。」
# by rhizome_1 | 2004-08-07 07:28 | 創作

空の饗宴(3)

「推測するに、あのような魔物は、ここから来ている。」sionは、テーブルの上にある図面を指差した。
図面はこの地域の住宅地図であり、sionが示したのは、学校の近くの謎めいた洋館であった。
その洋館は、黒塗りの異様な姿をしており、時折窓越しに金色の目をした黒猫が座って、日向ぼっこをしていることから、ぼくたちは<黒猫館>と呼んでいた。
「私が霊視するに、その<黒猫館>には、謎の地下室があり、普段は鉄の扉で閉められている。鉄の扉には、霊的なバリアがほどこされており、私の霊視能力をもってしても、中の様子を窺い知ることができない。ただ、その鉄の扉からは、ぞっとするほどの冷たい冷気が漏れ出している。この冷気の本質は、人間の悪意、無意識の悪意にある。つまり、誰かが人間の憎悪を封じ込め、その悪意を魔物として実体化している……。今日、あの場に私がいたのは、偶然じゃないわ。私はあの<黒猫館>に目星をつけていた。近いうちに、なにか不吉なことが起こると踏んでいたのよ。」
「近いうちにというと?」
「あの洋館には、普段人の出入りはほとんどない。ただ、真夜中の25時を超える頃、時折人を担ぎいれる光景が見られる。詳しい確証はないけど、おそらくは黒魔術的な召還儀礼が行われている公算が大きい。サバトよ。担ぎ込まれる人間は、おそらくそのための人身御供。そして、最近、魔法使いのあいだでは知らぬものがいない<くらやみ男爵>があの洋館に立ち寄った。ということは、近いうちになにか恐ろしいことが起こる前兆というべきよ。」
「その<くらやみ男爵>って、どんなやつなんだい。」ぼくは次第にsionの語る不思議な話に魅せられていった。
# by rhizome_1 | 2004-08-07 07:27 | 創作

空の饗宴(2)

魔人が敗れた後、急に晴れ間が見えてきた。
紫色の靄が消え、クリアな世界が広がってゆく。
「えっ。」
先程まで公園にいたはずなのに、自分が街路のまんなかに突っ立っていることに気づく。
当然、盛り土の山も、もぐらが走ってきたような跡もない。
目の前に、日本刀を持ったゴスロリの少女がいる。
「なっ、なんだよ。今の。ここって、公園だったよな。で、こんなにでっかい魔人が現れて。」ぼくはジェスチャーで、魔人の巨人ぶりを表現する。
「さぁな。お前、夢でも見たんじゃないか。」少女はそういって、くるりと背を向けた。
「待てよ。君の名前をまだ聞いてなかった。一体、君はなにものなんだ。そして、君と戦ったあの魔人はなにものなんだ。夢とは言わせないぞ。ほら、君はけがをしている。」
少女のドレスには斬られた跡があり、左手からは血が流れ落ちている。
ぼくは少女に駆け寄り、少女の左肩を見た。
「いけない。大怪我じゃないか。肩から斬られているじゃないか。」
少女はぼくの目を見ないようにして、東の方角を見ながら言った。
「だめだ。これはお前の知らなくてよい世界だ。関わったときから、お前もあれとの争いに巻き込まれる。あれに対して、普通の人間は太刀打ちできない。あれに立ち向かったとしても、普通の人間には犬のような死があるだけだ。今なら遅くはない。今日のことは見なかったことにするんだ。そして、忘れてしまうことだ。」
少女は男言葉でしゃべる。少女は見かけに反して、武人のようだった。
「しかし、ぼくはもう見てしまった。こんなに怪我をしているのに、ほおっておけというのが無理だ。さぁ、病院にいこう。早く止血をしないと大変なことになる。」
「馬鹿な。病院に行って、なにになる。この怪我を、なんと説明する。そんなことをしたら、あれは公然たるものとして、日常世界に姿を現す。あれはあってはならないし、実際にない、それが暗黙のルールだ。こちらから破らない限りは、あれとて魔道のルールを自分から踏みにじることはしない。そうなれば、魔界と一般人の全面戦争になるのは、必至だ。そんな損得勘定に合わないことは、あれは望んではいない。」
少女の言っていることは、よくわからないが、どうやらこの世界とは異なる世界があり、それなりのルールに従っているようだ。

結局、ぼくは少女の住む高層マンションの37階についていった。
少女は、このマンションにひとりで住んでいるという。少女の名はsionといい、両親も魔術師だったが、先の魔術戦争の際に自分たちの命と引き換えに、この地球を守ったのだという。
両親はsionに莫大な財を残した。だから、少女は生活に困るということはなかった。
だが、両親はsionに重大な責務を残した。それは魔界から忍び寄る魔物から、人間世界を守るという役割である。彼女はいわば生きた結界であった。仮に、彼女が敗れた場合、この地球は魔物に食い滅ぼされる運命にあるという。
彼女はぼくを居間に残し、自分の部屋に入っていった。しばらく後に、左腕を包帯でつるした姿で、彼女は現れた。
大丈夫か、と声をかけると、彼女は「ええ、なんとか。でも、しばらくこの左腕は実戦では役に立ちそうもないわね。」といった。そして、いすにすわると、この世界とは別なもうひとつの世界について語り始めた。どうやら、ふだんの彼女は、少女言葉に戻るようだ。
「江藤蘭世さんだったわね。ほんとうは、魔法の世界のことを一般の人に語るのは、タブーなの。でも、貴方を信用して話すわ。」彼女によると、彼女の両親は幼いときから彼女に高等魔術の教育を施したが、その内容については公言を固く禁止したという。
「私の受けた魔術は、黄金の暁会系の魔術で、古くは薔薇十字団に行き着くものなの。薔薇十字団は、錬金術の研究を通じて、卑金属から貴金属に変える秘術も知っていた。つまり、原子物理学が誕生するより遥か昔から、常温核融合の秘密を知っていたの。でも、この事実を一般公開することは、世界の終わりにつながる、だから自分たちの知識を秘密にしたわけ。それと同じように、魔法全般についても、口外禁止のタブーを課している。」そういって、sionはぼくの瞳を覗き込む。まるで、心の中をすべて見通すように。
「これからあなたに話すことも、口外禁止事項よ。でも、あなたは、特別。あれをすでに見てしまったのだし、あれとの戦いと無縁でいることも、たぶん難しい。だから、あなたを私の仲間とみなすことにします。いいですか。」
ぼくは少しどきりとしながら、うなずいた。
「魔術は、自分の心の変容を通じて、世界そのものを変える技術なの。」sionによる高等魔術のイニシエーションが始まった。
# by rhizome_1 | 2004-08-07 07:26 | 創作

空の饗宴(1)

窓の外は、夕暮れ。
ここは高層マンションの37階。
窓からは、この都市のすべてが俯瞰できる。

「いつも食事はひとりで…?」
「ええ。」
きみはノルウェー産サーモンと魚のムースに、ぼくはオマール海老のムニエルに手を伸ばす。
きみの趣味なのだろうか。ヴァレリー・アファナシェフによるモーツァルトのK457 Sonata Ⅱ Adagioが流れている。
<モーツァルトを聴く人は、自分を客観視できる人が多い。ぼくにはきみが透明にみえる。<私>というものが見えないのだ。それに対し、ベートーヴェンやマーラーを聴く人は、<私>というものを主張することが多い。>
白いテーブルを隔てて、きみがいる。
ゴシック・ロリータのファッションに身を包んだきみは、ぼくにはまぶしく見える。
きみに初めて出会ったのは、いつだろう。そう、あれは五月の昼下がり。

ぼくは、くさくさしていた。
なんで課題のレポートをやって来なかったかって、お前が所定の用紙を渡すのを忘れていたからじゃないか。
用紙が準備されたのは、昨日。
昨日、ぼくはずっと親代わりに自分の面倒をみてくれていた祖母が、急に倒れ、病院につきっきりだったことも知っているくせに。
ところが、あいつは宿題をやってこなかったといって、「教科書30ページ分、目次から手書きで書き写せ」といってきた。
理不尽じゃないか。いったい、目次から書き写すことに、どんな教育的効果があるっていうんだ。
今日だって無理をして、学校に出てきたんだ。
異議を唱えようとすると、あいつは「教師に刃向かうつもりなのか!」といってきた。
それで、ぼくは悔しくて、荷物も持たず、教室を飛び出してきた。
もう学校なんてうんざりだ。
あれが教育機関だというのか。人間を鋳型にはめる監視機械というべきじゃないか。
ぼく相当憤慨していたと思う。
あたりの様子の変化にも気づかず、どこへ向かうというわけでもなく、ぼくはスタコラ大股で歩いていた。一刻も早く、あのうっとおしい学校から離れたかったのだ。
空に紫色の雲がかかり、急に暗くなってきた。
「雨か、……いや、違う。」
ぼくは、初めてあたりの異変に気づいた。
<おかしい。こんなところに、公園があったっけ。>
その公園には、子供の姿はなく、ブランコが風に吹かれて、キイコラキイコラ軋んだ音を立てていた。
<ん……。>
全身が総毛立つ。自分のいる方向にむかって、地面がふくれあがり、何かがむかってくる。
<あっ。>
「危ない。」
どこから登場したのか、ゴスロリの美少女が、鋭い日本刀を地面に突き刺した。
「ぎゃぁ~。」おぞましい音がして、灰緑の液が地面から飛び散り、少女とぼくの顔にかかった。
「うっ。」少女はいったんたじろいだが、ぼくを押しのけて「危ない。もう一度、来る。」といった。
地面から、どろどろした液体が溢れ出て、なんということか、その液体が仁王様のような形に変わってゆく。
「なっ、なんなんだ。」ぼくは尻餅をついてしまった。筋肉がひきつって、うまく動かない。
仁王のような魔人は、青銅の剣を振りかざした。
「思念の実体化……。」少女はそうつぶやいて、日本刀を振りかざした。

どうなってるんだ。
地下から湧き出た灰緑の液体が、憤怒の相をした魔人に変わってゆく。魔人の身長は、ぐんぐん伸び、少女の2、3倍にまでなった。
魔人の脳天は裂け、魔人の血と思われる液体がだらだらと流れ落ちている。
地下に潜んでいた魔人の脳天に、少女が日本刀を突き刺したせいなのだ。
やばい。
魔人が青銅の剣を少女に向かって振り下ろした。
風を斬る轟音がして、あたりの樹の枝が折れ、ぼくのところにも飛んできた。
あっ。
少女はその攻撃に、日本刀で受け止めたが、長くは持たなかった。
魔人の凄まじい攻撃に、少女はひらりと身をかわした。
間一髪で、すり抜けたものの、次はどうなるかわからない。少女が着地した瞬間に、二回目の攻撃が来た。
少女は再び飛びのいた。ゴスロリの衣装を、魔人の剣が切り裂き、ドレスが血に染まる。
「はっ、はっ。」少女は荒い息をして、一瞬うなだれた。
このままいれば、次は死しかない。
「逃げよう!」ぼくは少女の手を取ろうとする。だが、少女はぼくの手を払いのける。
「あっちいってよ。あんたは邪魔。部外者は黙っていて!」と言い放つと、少女は再び魔人を鋭い目つきで睨み付けた。
「この世界は、逃げたら最期。生きている限り、闘うしかないのよ!」
そういって、ゴスロリの少女は、日本刀を握った血のしたたる右腕を天高く上げ、「ウンディヌス・ジッヒ・ヴィンデン!」と叫んだ。
一瞬、日本刀はフラッシュを焚いたような閃光を放ち、光は日本刀を伝わって、天の彼方まで上昇していった。
「あっ。雨だ。」
ぼくのほおに雨粒が落ちた。
降り始めた雨は、急に激しさを増し、どしゃぶりに変わった。
豪雨の中、少女と魔人が身じろぎもせず、対峙している。
だが、劣勢と思われた形勢は、雨を契機に変わった。
魔人が雨に打たれ、苦悶の声を上げる。雨が魔人の体を溶かしているのだ。
そうか。ぼくは一瞬にして悟った。
魔人はもともと土から出来ていたのだ。少女はあの日本刀を使って、ウンディヌス、つまり水の精に働きかけた。
土を倒すものは、火でも、風でもない。水である。
少女は魔人を元の姿に戻そうとしているのだ。
魔人の顔は、もはや崩れ落ち、半分がかけ落ちてしまった。魔人の身体も、もはや大半が水の浸食で、崩壊しつつある。時間の問題で、魔人は土の山に変わるだろう。
だが、これは一体なんなんだ。ぼくは間違った世界に入り込んでしまったのか。少女の正体は何なんだ。それに、魔人が元々、土だったとしても、なぜ土が魔人に構成されてしまったのか。
変だ。なにか間違っている。こんなの、当たり前であるはずないじゃんか。
ぼくはひたすら自問を繰り返していた。
# by rhizome_1 | 2004-08-07 07:17 | 創作